konogoro log 2012

このごろログ2012


2012年12月31日

 いよいよ大晦日になりました。昨日まで仕事をしていましたが、さすがに今日からはお休みです。ハウスのうすいえんどうは毎日チェックしていますが、今季は12月の低温により熟期は遅れ気味です。昨季と同じ日に種蒔きをして、同じように生育しているようでも、同じようにはいきません。人類の歴史も、政治も、全て同じことの繰り返しのようで繰り返しではなく、スパイラルのように進んでいます。その方向が良い方向かどうか、それを決めるのは「人間の意志」だと思います。「来年は今年よりも良い年にしたい」そう願いながら人類は少しずつ進歩してきたのでしょう。ぜひ良い年にしていきましょう。今年も一年ありがとうございました。

うすいえんどう実

2012年12月27日

 「12月なのに」か「12月だから」か、とても寒い日が続いています。特に今朝は、我が家の周辺でも12月としては記録的な冷え込みでした。ここ数年の12月は割合と暖かい年が多かったように思うのですが、今年はそのパターンではいかないようです。気象というのは、過去の経験則がまったく通用しないことを実感します。
 そんな中、梅の蕾は少しずつ膨らんできています。一定の低温にあたることで開花のスイッチが入る梅の花ですが、今季は十分にスイッチが入っています。あとは雨と気温次第で、どんどん膨らむ一方です。梅の開花期は平年並みになるのではないかと予想しています。

梅蕾

2012年12月10日(土)

今季のうすいえんどうもすくすくと成長し、私の肩の高さくらいまで伸びてきています。今年の秋は気象ニュースでも言われているとおり、気温がかなり高めで雨も多かったせいか節間の長さがやや伸び気味です。昨日あたりからいよいよ冬らしい寒さになってきたようなので、引き締まってくれるだろうと思います。

うすいえんどう実

2012年11月16日

 今季の梅干し作業が終わり梅の作業はせん定がメインです。一方のうすいえんどうは順調に生育して白い花を咲かせています。「紀州うすい」は低温処理や電照処理をすることで、だいたい15~20節くらいから花をもつようになります。そしてそれ以下の節位からはどんどん「わき芽」が吹き出てくるので、それらを摘み取り、一本仕立てにします。これをしないとウスイ畑はジャングルのようになってしまいます。「わき芽摘み」はしゃがんでの作業なので膝が痛くなるし時間も掛かるので根気の要る作業です。

うすいえんどうわき芽摘み

2012年10月30日

 梅干し作業がもうあと少しとなり、「うすいえんどう」も順調に生育してくれている中、いよいよ梅のせん定作業に取りかかれるようになりました。せん定は4ヶ月くらいかかる長期戦の仕事ですが、それでも今季は序盤からハイペースを心掛けています。まあ、ここ数年せん定時期になると同じようなことを書いているような気がします。が、とにかくそれだけ手間の掛かる大変な仕事なのです。そして丁寧にやればきりがなく、何処でハサミを置くか、一本の樹を完成とするか、が重要です。昔読んだシャーロック・ホームズシリーズの話の中で、ホームズが「優れた画家にとって最も重要な才能は、”どこで筆を置くか”だ」みたいな台詞を語るシーンがありましたが、梅のせん定もそれに通じるものがあるように思います。ちょっと大袈裟ですが。

梅せん定作業

2012年10月3日

 先日台風17号が接近し、当地域でもしばらく強い風雨に見舞われましたが、大きな被害には至らずに済みました。そして、9月25日に種蒔きをした「うすいえんどう」の芽が生え揃ってきました。発芽が生え揃うことが、うすいえんどう作り成功への第一歩です。何年もうすいえんどうを栽培していても、種蒔きをしてから発芽がうまくいくかどうか毎年心配してしまいますが、今のところ順調そうで嬉しく思っています。

うすいえんどう発芽

2012年9月18日

 娘が通う小学校が運動会の振替休日ということもあって、行ってきました、大阪伊丹空港近くのラーメン屋さん「みつか坊主」。我が家の梅酢を鶏肉の仕込みに使って頂いているお店です。
 お洒落で清潔感のあるお店で、注文したのはやはり梅酢鶏肉のラーメン。繊細で丁寧な味わいで、梅酢鶏肉がラーメンに非常によくマッチしていました(↓)。

梅酢鶏肉ラーメン

もう一品頂いたのは、真っ黒いスープが独特の「イカスミblack」。見た目のインパクトはもちろんですが、味も凄くおいしい。魚介スープ独特のうまみがあり、斬新ながらラーメンとしての完成度も高い一品でした(↓)。

イカスミblackラーメン

子どももおいしく頂きました。
 最後に、お店オリジナルのデザート「ミソフラボン」を頂きました。これは乳製品を使わずに、豆乳とお味噌で仕上げたプリンのようなスイーツですが、違和感なくスッと口に入ってくる、さっぱりとおいしいデザートです。下の子どもが特に気に入っていました。

ラーメンと子ども
デザートミソフラボン
 
ラーメン屋さん

2012年9月11日(火)

 梅干し作業は中盤に差し掛かっています。梅雨明けからお盆までは晴天続きで梅もよく干し上がっていたのですが、お盆以降は通り雨が多くなって梅干し作業も少しペースダウンです。
 9月に入っても涼しい北風は吹かずに暑く、スコールのような雨が時折降る不安定な天気です。
 さて、梅干しの「Lサイズ」がしばらくの間在庫切れとなり皆様にご迷惑をお掛けしていたのですが、梅の倉庫で寝かしていた昨年度産Lサイズ梅干しの蔵出し・販売を開始いたしました。どうぞご愛顧の程よろしくお願いいたします。

南高梅天日干し

2012年8月25日(土)

 有り難いことに昨年に引き続き、我が家の「梅酢」を買い求めに来て頂きました。大阪伊丹空港近くのラーメン店「みつか坊主」店長、かつて我が家で梅収穫アルバイトをして頂いていた人物です。昨年「梅酢チャーシュー」をプロデュースしたところ、かなり好評だったらしく今年も引き続いていくとのこと。私にとっても大変嬉しいことです。彼と話すのは一年ぶりですが、ラーメンにかける情熱はつよく、また何事にも好奇心旺盛で行動力にあふれているようでした。私もとてもよい刺激を与えて頂いています。

2012年8月11日(土)

 もうかなり回復しましたが、先日から夏風邪をひいていました。夏が始まったばかりの頃は「暑さに負けてたまるか!」と気合い十分でいろいろ精力的に活動するのですが、それが逆に体に無理をかけてしまい8月半ば以降に体調を崩すというパターンに、ここ数年嵌ってしまっているようです。
 特にこの夏はロンドンオリンピックがあり、私はそんなに熱心に観る方ではないのですが、それでも夜遅くまたは早朝にテレビの前に座り込んでしまう日々があったため、余計に体調を崩しやすくなったのかも知れません。
 オリンピックでは特にバドミントンが気になっていました。日本のバドミントンもオリンピックで結果を出せるようになってきたことは素晴らしいことだと思います。欲を言えば、男子シングルスの田児賢一選手には頑張って欲しかった。「もしかしたらメダルを狙えるかも」と個人的に思っていたので・・・残念です。しかしまだまだ若い選手であるし、今回金メダルをとった林丹選手でさえ初めてのオリンピックでは1回戦敗退を喫しているので、次のオリンピックには期待したいです。
 もう一つ、特別に気になっていた競技はボートです。男子軽量級ダブルスカルの武田大作選手は高校3年間の同級生で、課程は違えど大学も同じ。卒業後会っていませんが、彼がボート一筋でずっと頑張っているという話はよく聞いていました。高校の卒業文集での「強靱なボディとパーな頭で世界に挑戦する」という言葉が彼の人となりをよく表しています。年齢的にきつい部分もあるはずですが、ひたむきな努力には賞賛を送りたいです。

2012年8月1日(水)

 2年前、2010年4月に関西テレビの番組「よ~いドン!」で、我が家のうすいえんどうを使った妻の料理が紹介されましたが、それを含む番組内で紹介された様々なレシピが載っている本の第2弾が発売されています。産地の食材を上手く使ったおいしいレシピ満載ですのでご購読いただき、来春にうすいえんどう料理にチャレンジしていただければ幸いです。

産地の奥さんごちそう様!本

2012年7月26日(木)

 今年の夏も暑くなってきました。7月17日に梅の収穫を終え、しばしの休息の後、今季の梅の天日干し作業を始めました。まもなく第一便が干し上がるところです。今季は不作の上に収穫期後半に降水量が多かったため、大粒の梅がたくさん出来ています。これから、太陽の力を借りて、漬け込んだ梅をどんどん干しあげていきます。

南高梅天日干し

2012年6月27日(水)

 ただ今、梅の収穫・漬け込み作業の真っ最中です。一年の中で最も忙しく肉体的・精神的にタフな時期ですが、今年は少し余裕があります。というのも今季は梅の作柄がここ近年に無いほど凶作だからで、やはり我が家でも収穫量は少なめです。
 さらに追い打ちをかけるように先日台風の襲来がありましたが、当地方では暴風雨が吹き荒れるような事態にはならず、なんとか梅の実は守られたようです。
 ところで、収穫作業をしていて感じるのですが、今年の梅雨は涼しい。「梅雨ってこんなに涼しかったかな」と思うほどです。思うに、梅雨前線が北上せずに前線の北側にいるからだと思います。私は気象の専門家ではありませんが、通常の梅雨は太平洋高気圧が梅雨前線を押し上げたり押し戻されたりするものだと思いますが、今年はその押し上げが弱いように思います。涼しいのは良いことのようですが、もっと蒸し暑くて梅雨らしくならないと梅の成熟は遅れ気味になり、梅にとってはあまり良くありません。やはりその季節らしい季候が農作物にとっては一番良いことです。

南高梅漬け込み作業

2012年6月3日(日)

 6月に入り、梅の収穫期も目前と迫ってきています。今季は、開花期の遅れにより収穫期も遅れ気味です。また、みなべ周辺地域において梅はかなりの不作傾向で、尚かつ雹が降って実が傷つけられたり、4月の強風雨により写真のように黒い潰瘍状病斑が出る「かいよう病」が多発したりと、梅農家にとってかなり過酷なシーズンです。「かいよう病」は梅に限らず果樹にとっての難防除病害で、春先の強風雨によって激発します。
 農家にとって作物の病害は非常にやっかいな問題です。一般的に、おいしくて食べやすく品質的には良い品種ほど病気に弱いように私は思います。例えば、皮が薄くて柔らかい果実は人間も食べやすいですが、同時に病原菌も侵入が容易であると言えます。苦みなどが少ない方が人間には好まれますが、その苦みのもとは作物が病原菌に対抗するための成分であるケースなども考えられるからです。
  余談になりましたが、作物にとって品質も病害も何より気象条件に依存するところが大きいので、妙な気象条件が続く昨今ですが、とにかく適度な日照と適度な降雨を期待したいです。

南高梅青梅

2012年5月22日(火)

 昨日の「金環日食」、私も地元の小学校で子どもたちと一緒に観ることができました。曇り空だったので見えないかなあ、と心配していましたが、雲が薄くなった瞬間、数秒ほどですが、薄雲がちょうどフィルターとなって肉眼で観察することができました。
 月と太陽、実際の大きさは全く違いますが、地球上からはほぼ同じ大きさに見えます。これは偶然なのか必然なのか、不思議です。たしか重力の強さは距離の二乗に反比例するので、月と太陽そして地球の重力がうまくバランスを保つような何かの意味があるのかも・・いややっぱり偶然か・・・などと考えさせられました。

2012年5月2日(水)

 先日、地元のフリーマーケットで行われた抽選会にて、3歳の息子に見事(?)草刈り機が当選しました。この子が大きくなって使えるようになる日まで置いておこうとも思いましたが、父親である私が有り難く使わせて頂いております。
 さて、今季うすいえんどうの収穫もついに終了しました。ネット販売は4月20日で締め切らせて頂いたのですが、今季もたくさんの方にご愛顧頂きありがとうございました。今季は冬期の非常な低温と低日照で栽培の難しい年だったのですが、何とか品質・収量を保つことができたのではないかと思います。来季もどうぞ我が家のうすいえんどうをよろしくお願いいたします。

草刈り機

2012年4月16日(月)

 梅のせん定、うすいえんどうの収穫、と忙しい毎日を送っていました。そして気付けばもう4月半ばです。梅の幼果もだいぶはっきりと顔を出してきました。しかし今季は、開花時期の異常とも言える冷え込みのためミツバチの活動が不十分で、梅の作況は不作傾向です。しかも果実の成長もかなり遅れています。
今年は閏年で「閏年の梅は不作」という言い伝えのとおりとなっています。しかし、だからこそ一粒一粒大切に育てたいと思います。

南高梅の実

2012年2月22日(水)

 お待たせしました。いよいよ我が家の”うすいえんどう”のインターネット販売を開始しました。この冬は本当に寒い日ばかりが続きます。例年ですと、寒い日とホッと暖かい日が交互にやってきて、その間にうすいえんどうの成熟もどんどん進んでいくのですが、今年は寒い日と凄く寒い日しか無いような季候で、うすいえんどうの成熟も非常に遅れました。しかし寒くても日差しは春の日差し、これから収穫最盛期へ向かっていくと思います。今季も我が家のうすいえんどうをどうぞよろしくお願いいたします。

うすいえんどう実

2012年2月8日(水)

 2月に入り、日差しは強くなってきましたが、寒気が抜けずに寒い日が続いています。梅のつぼみも、この寒さでなかなか開けずにいるようです。例年だと開花していてもおかしくない時期ですが、今季はかなり遅れています。みなべ町の梅満開は2月下旬以降になるのではないでしょうか。
梅の開花と同様に、うすいえんどうの熟期も遅れています。少しずつ収穫は行っているのですが、インターネットでの販売開始は2月中旬頃となりそうです。どうかいましばらくお待ち下さい。

梅畑冬景色

2012年1月29日(日)

 我が家の「うすいえんどう」ですが、今季もいよいよ収穫期に入ってきました。この冬も昨年同様に厳しい寒さが続いていますが、ハウス栽培のおかげでまずまず順調に育ってくれています。インターネットでの販売開始は2月上旬を予定していますので、どうか今しばらくお待ちください。

うすいえんどう実

2012年1月4日(水)

 謹んで新年のご挨拶申し上げます。
今年のお正月も、特に遠出することもなく、毎年恒例のごとく親戚が集まり家でバドミントンをしたりサッカーをしたり、はたまたゲームをしたりと賑やかに過ごしました。
年末年始を迎えるたびに時間が過ぎるのをより早く感じます。子どもの時は明らかにもっと1年は長かったよなあ、子どもと大人では何が違うのだろう、と考えさせられます。最近考えるのは「何かを待ち遠しく思えるかどうかの違い」ではないかということです。「まだか、まだか」と待ち遠しく思えば思うほど時間が経つのを遅く感じるわけで、子どもの時は「夏休み」や「お正月」「誕生日」など待ち遠しいものが多いけれど、大人になるにつれてそういうものがだんだん少なくなってくるからではないか、と思います。まあ自分勝手な解釈なので真偽の程は分かりません。ただ、「何かを待ち遠しく思う気持ち」は「未来への希望」そのものですから、何歳になってもどんなときでも持ち続けていたいものです。本年も「梅干し屋坂本くにゆき」をよろしくお願いいたします。

正月親戚集合